『スクラップ・ヘブン』

スクラップ・ヘブン [DVD]

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昨日、寝る前になんとなく日本映画専門チャンネル(CATV)を点けたらやってたおかげで、つい最後まで見てしまった。。。一度、劇場で見てるんだけど。思えばこの映画を見たおかげで、加瀬亮にハマったのでした。本当にかっこいい。いや、この映画ではまったくかっこよくないからこそ、どうしようもなく好きな感じです。好きすぎて、今朝加瀬亮とつきあってる夢まで見ちゃった…幸せすぎる……(大丈夫か、わたし?)。夢の中の加瀬は、とても優しかったです。
映画の中の加瀬=シンゴは、本当にダメで嫌なやつ。身勝手で、ただイライラしてて、でも自分では何もしてないし、何もできない。最後も、自殺すらできず、中途半端。ただ袋小路的な絶望だけが残る、バッドエンド。こいつには当然の報いなんじゃないか、と思わせられるほどどうしようもないやつ。なのにですよ、本来なら物語を途中で見たくなくなるほどヤな主人公なのに、なぜかシンゴの行く末が気になって、最後まで見させられるのは、彼が人間的だから。リアルで、哀しいから。きっと彼がサキ(=栗山千明)を助けたい、と思っていたのは、サキを救うことで自分の存在価値を見つけ、自分自身が救われたかったんだろう。でも、それも叶わなかった。彼の願望を叶えてくれた(ように見えた)テツ(=オダギリジョー)も、爆死してしまった。やっぱりシンゴは、何もできなかった。そして1人残された。。。いやーー哀しい!!前に1度見たときは、ラスト30分くらいの展開がブッ飛びすぎて、見終わったあとも??で頭がいっぱいで、よく理解できないまま「なんかもやもやした映画だったかもーー」って思っただけで終わっちゃったんだけど、改めて見てみたら、なんとなく見えてきた部分があって。最初に見てわからなかった“世界を一瞬で消す方法”がやっとわかったし(自分を消すことだったのねーー)。
それにしても、今回この映画を見て、自分が潜在的な白シャツ萌えだったことに初めて気づきました。スーツは苦手なのだけど、ノーネクタイで着崩した白シャツがあんなに魅力的だとは!